この本を読もうと思った理由
この本のことを知ったのは確かTwitter(現X)の情報発信がきっかけだった気がする。
文章を「書く」ことは好きだけれど、習慣化できないんだよなぁ……と思って気になり、実際に書店で中身を見て購入を決意。
読後の感想
著者であるいしかわゆき(ゆぴ)さんが本当に書くことが好きなんだなということがよくわかる。
そうだよな、書くことって誰でもできるし、もっと気楽になんでも書けばいいんだと気づかせてくれた1冊。
基本情報
本について
タイトル
出版社・発行日
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス
発行日:2021年9月1日初版発行
2022年3月18日第6刷発行
著者について
名前
いしかわゆきさん(ゆぴさん)
肩書
インタビューライター・ADHDフリーランス
X(旧Twitter):https://x.com/milkprincess17
その他の著書
聞く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な会話力(クロスメディア・パブリッシング)
ADHD会社員、フリーランスになる。 自分らしく生きるためのお仕事ハック(清流出版)
どんな本?
この本は文章の書き方を学ぶ本ではなく、「たのしく書く」ためのコツを知る本。
「書く」ことが大好きな著者いしかわゆきさんが、「自分らしくたのしく書く」ためにはどんなことを考えればいいのかまとめている。
どんな人向けの本か
- 文章を書くことに興味がある人
- 書くことを楽しみたい人
- 自分のことを知りたい人
- 自分を表現したい人
概要・感想
第1章 言葉と仲良くなれば書けるようになる
章の中で心に残った言葉
- 自分語りをするために書いていい
- 「うわぁ〜」と思ったら「うわぁ〜」と書いてしまえ
- 「意味がない」文章に意味づけするのはあなたじゃない
- 手書きをすると達成率が42%上がる
思ったこと
私は中学生のときに「人に話を聞いてもらえば自分の考えを整理できる」という体験をしていて、じゃあその話って誰に聞いてもらっていたの?っていうと担任の先生だった。
自分の考えを整理するためじゃなくても、自分語りをすることって楽しいよね。でも、それを聞かされている友人たちはうんざりするんじゃない?とときどき思う。
そのもやもやを解決する方法は「書く」ことだと改めて気付かされた。
Twitter(現X)が流行ったのって、誰も見てない(聞いていない)かもしれない自分語り(呟き)をぽんぽん発信できることが楽しいからじゃないかな?なんてこの流れでふと思う。
だって、Twitterの黎明期って「お風呂行く」っていう意味のない行動宣言に「REC」とか「いてら」とか反応があった時代なんだもん。こう書くと歳がバレるけど。
自分語りが過ぎるなぁと思えば、紙に書き殴るだけでもいいんじゃない?って教えてもらえた気分。
書くことって自分の時間は使うけれど、誰の時間も邪魔しない。
仮に書いたことを発信したとしても、それを読むかどうかは読む側が決められる。
それで満たされるなら大いに書いてみましょうよ。
第2章 習慣になれば書くのが楽しくなる
章の中で心に残った言葉
- 「視界の端にチラつかせる」が習慣化の第一歩
- 生まれてきた感情を言葉にして住まわせよう
- 5分だけやろう
- 「毎日やる宣言」で自分のプライドを利用する
- 「本・漫画・映画」はツイートするまでが体験
- 「明日やろう」は馬鹿野郎
思ったこと
習慣化。
私の一番苦手なことの一つ。
何でも三日坊主は当たり前だし、そんな自分を受け入れてしまっているところがある。
所詮私ってそんなもんよねって。
でも、よく考えてみて? それを本当によしとしているのなら「書く習慣」なんて本を読むこと自体が矛盾している。
つまり、私はやりたいことを習慣化したいんだ!
今まで何度も読書したらその内容をどこかにアウトプットしたいと思い続けてきて、特に何もやってこなかった。
よいしょって重い腰を上げてブログを立ち上げ、1ページテンプレートを作ってみたら……あれ? もう2つ目の記事書いてるじゃん。
結局、やりたいことの熱が冷めないうちにやりたいことをやりやすくする環境を整えてしまうのが一番なのかな。
そう言って形から入ってあれやこれや道具を買い揃えたのにも関わらず、何もやらなかったことも多いけど。
ブログを書き始めてからまだ数日だけど、本を読むのが前より楽しくなっている。
とりあえず、毎日本を読んだりブログを書くことを続けよう。
誰に宣言しようかな?
第3章 ネタを見つけられると止まらなくなる
章の中で心に残った言葉
- あなたの「日常」は、他人には「非日常」かも
- 「愛」のある発信は無益でも受け取ってもらえる
- 「売る前提」で本を読まないこと
- 秒で感想を書く
- テーマを決めて、自分に「取材」してみよう
- 感情が動いたらそれがインプット
思ったこと
「売る前提」で本を読まないこと。
あぁ、これ刺さる刺さる……いや、売りたいから本をキレイに保ちたいんじゃないんだよ。
本が好きだからキレイに大切に読みたいの。
本として完成しているところに自分のヘタクソな文字がのるのが嫌すぎて……
でも、そうやってただ「読む」だけに徹した本ってあとで内容思い出せるかと言ったらそうじゃない。
だから書き込むなり、感想を呟くなりしてアウトプットしなきゃ自分の中に定着しないんだ。
本の中身を吸収したい私vs本をキレイに読みたい私 ファイッ!
話が脱線した気がする。
Instagramに投稿しよう、ブログを書こうと決めてから、記事のネタを探すアンテナがすごく立ちやすくなった気がする。
あれ書こう、これ書きたい。そう思って書いた文章はきっとなにかしらの「愛」があるんじゃないかなぁ?
推し活している人の推し語りって聞くのも読むのも楽しいもの。
楽しそうだなって思うだけでこちらもほっこりしてくるものね。
ブログを書かなきゃいけないという義務感を感じたときは、いっそのことブログを書かずに本を読もうかな。
そしたらきっとまた書きたくなる……はずだよね?
第4章 ちゃんと伝わると嬉しくなる
章の中で心に残った言葉
- 「簡単な言葉を使う」とは「思考する」こと
- すべての文章は「知るかボケ」前提で書く
- 「あなたに聞いてほしい!」がこもった文章だから伝わる
- 「ちゃんと世の中に公開した」側の人間になる
- 書くか、書かないか、ただそれだけ
思ったこと
突然のカミングアウトだけど、私はアニメやゲームを題材にした二次創作の小説を書いたりしている。
二次創作の小説って、「その世界観やキャラを知っている人が読む」こと前提だからある程度キャラクターや背景描写が省いてしまえるものなんだけど、それでも私はその話の中で初めて登場するキャラクターの名前はフルネームで書くことを気をつけている。
それを意識するようになったのは、たぶんはやみねかおるさんの「夢水清志郎シリーズ」がきっかけだと思う。
シリーズの最初の「そして五人がいなくなる」を読んだときにはもちろん初めて触れるキャラクターたちだから当たり前に受け止めていたキャラクター紹介なんだけど、シリーズが続いていっても必ず各刊の最初に詳細なキャラクター説明が描写されていた。
これって結局、その刊から読んだ人が「知らんがな」とならないような配慮なんだよね。
他にも私の大好きな「忍たま乱太郎」のアニメでもやっぱり各回で初めて出てくるキャラクターはどんなに話の流れ上いらんやろと思っても、必ず所属やフルネームを紹介してくれる。
それってやっぱり「知らんがな」になりそうな人を置いていかないようにする優しい描写なんだよね。
私はそんな優しい?マインドを心に留めて書いていきたい。
あと、昔……いわゆる厨二病と言われる時代は小難しい漢字を使った小難しい言葉・言い回しを使うことを好んでいたんだけれど、最近は中学二年生でも読める文章を心がけている。
なんでって言われたら、私自身が読めないんだもの!
第5章 読まれるともっと好きになる
章の中で心に残った言葉
- タイトルは「パワーワード」と「主観」を入れる
- 誰かの「日課」にしてもらう
- 有益なこととは「知らないこと」である
- 過去の自分に向けて書くと「未来の誰か」が救われる
- 「言葉の刃」で誰かを傷つけないために自分で自分に釘を刺す
- 反応がなくても、みんな「ひっそり読んでいる」
思ったこと
タイトルってセンスいるよね。
もしこのブログのタイトルが「「書く習慣」を読んで」っていうタイトルだったら少なくとも私は読まないと思う。
でも、タイトルの付け方のコツってそんなに難しいものじゃないんだなと思った。
あまり気負わずピンときたものをつけていこう。
そして、誰かの「日課」になるためには、誰かにこうします!って宣言していなければなりたたないことだよなと思った。
毎日と毎週とか、ちゃんとこうします!が動いていなければ日課にならないもの。
ブログを書くことに慣れてきたら、時間も決めて投稿できるといいな。
第6章 「書く」ことが与えてくれるもの
章の中で心に残った言葉
- あなたの文章が「良き相談相手」になってくれる
- 文章のなかに「知らない自分」が見えてくる
- 文章が仲間を連れてきてくれる
- その瞬間のことは、その瞬間の自分しか書けない
- 新しい世界への「切符」が手に入る
思ったこと
私の今の友人関係の半分はTwitterでできた友だちと言っても過言ではない。
そして、Twitterでできた友だちということは、文章によってつながった人たちなんだよね。
推し語りや好きが人間関係を広げてくれて、更には行動範囲を広げてくれた。
Twitterで何かを発信していなければ、今の私はいなかったと思うと書くことの力ってすごい。
言葉はときに刃になってしまうこともあるし、実際私も気持ちを言葉で上手く伝えられなくて友だちを傷つけてしまったことがある。
それでも、書くことを怖がらずに書いていきたい。
だって、自分の思いを表現することが新しい世界を連れてきてくれるのは確実だから!
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